今月12日、松山市の松山城がある山で土石流が発生して3人が死亡し、山の頂上付近の道路ではこの数年間、複数回にわたって亀裂が確認されていたことが分かっています。
これを受けて高知県は、高知城がある山の斜面や石垣について、亀裂が入っていたり崩れかかったりしていないか調査に乗り出すことが分かりました。
高知城は松山城と同じく山に築城されていて、南側には県庁があるほか、城の天守閣や追手門などは国の重要文化財に指定されています。
高知県は過去に土砂崩れが起きた場所を洗い出したうえで、まずは城のある山を管理する県歴史文化財課の職員が目視で調査することにしています。
高知城のある山では、2017年に台風の暴風雨で石垣の一部が崩落したほか、2020年にも大雨の影響で石垣の一部が崩れて補修工事が行われています。
高知県歴史文化財課は「松山市で土砂崩れが起き、不安に思っている人もいる。周辺の住民のほか、高知城を訪れる観光客にも安心してもらえるよう、調査を進めたい」と話しています。
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