これは、5日に青木克徳区長が記者会見して明らかにしたもので、現在は各家庭が負担している修学旅行の費用について来年度から区が負担することで無償化するとしています。
葛飾区立の中学校では、3年生が2泊3日で主に京都と奈良に旅行していますが、交通費や宿泊費などで生徒1人当たり、およそ7万円がかかっています。
しかし、区によりますと物価の高騰やインバウンド需要の増加などを背景に、旅行の費用が上がり来年度は生徒1人当たり、従来を上回る8万円程度を想定しているということです。
このため、区では子育て世帯の負担を軽減させる必要があるとして、無償化する方針を決め、必要な予算として2億3000万円余りを来年度の当初予算案に盛り込むことにしています。
区によりますと、修学旅行を無償化するのは東京23区では初めてだということで、区ではこれまでのコスト削減で生み出した費用を財源に充てるとしています。
青木区長は会見で「修学旅行費は保護者の負担の中では大きい金額と認識している。物価高などで費用は増加傾向で、区として必要な政策と判断した。子育て世帯の経済的な負担をできるかぎり少なくしていきたい」と述べました。
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