9日、日本記者クラブで開かれた会見に出席したのは、旧ジャニーズ事務所の元所属タレントで被害を告発した志賀泰伸さんと長渡康二さん、中村一也さんの3人です。
志賀さんは「旧ジャニーズ性加害問題は風化の一途をたどっている。未来ある子どもたちを守るために声を上げ続ける」としたうえで、旧ジャニーズ事務所から社名を変更した「SMILE-UP.」の対応について、「去年10月以降、会見を行うと言いながら行わず説明がないのは不誠実だ。『補償した』で終わりではなく、全容解明がなければ再発防止につながらない」と述べました。
長渡さんは「この問題が放置されれば、僕たちの声が将来の皆さんのお子さんの声にもなりうる。被害者は補償金を受け取れば心が癒えるわけではなく、それを放置したままで幕引きさせてはいけない。まだ被害を申告しようか迷っている人はいる。長い目で見て被害者の声を聞いてほしい」と訴えました。
また会見では性被害を告発したあとひぼう中傷を受け、去年10月に亡くなった男性の妻の手紙が読み上げられ、「東山社長とはお会いしたことも謝罪を受けたこともありません。海外からしか問題が伝えられず、日本に報道機関はないのかとおかしく思います。幾重にも問題がたちはだかり道を塞がれたことに苦しみ、夫も家族も心ないひぼう中傷にあってきたが、少しでも未来の子どもたちが過ごしやすい世の中になるよう願っています」などとつづられていました。
「SMILE-UP.」は先月30日にホームページ上で、被害の申告があった999人のうち、事実確認を終えたとして524人に補償額を通知し、498人に支払いを終えたとし、「最後のお1人まで、被害救済に全力を尽くして取り組んでまいります」などとコメントしています。
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