防衛省によりますと、誤って破砕処理されたのは、13年前の東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、周辺で活動にあたった自衛隊員が身につけていた防護服や手袋、マスクなど合わせて51点です。
これらは処理方法が決まらないまま、茨城県にある航空自衛隊百里基地で鉄製のコンテナに入れた状態で保管していたということです。
コンテナは基地内の廃材置き場に置かれていましたが、先月下旬、民間の業者に廃材の処分を委託した際に誤って基地の外に搬出され、中身ごと破砕処理されたあと、鉄くずなどとして別の複数の業者に引き渡されたということです。
これらの業者は鉄くずなどを受け入れる際に放射線量を測定しているということで、今回、業者が設けている基準値を上回ったという報告はなく、健康被害は確認されていないとしています。
防衛省は「周辺住民などにご迷惑をおかけし深くおわびしたい。詳細を確認して再発防止に努めていく」としています。
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