逮捕されたのは、新宿 歌舞伎町の飲食店の従業員、勝俣佑菜容疑者(23)です。
警視庁によりますと、去年12月、23歳の女性客から飲食代金を回収するため、女性の顔を手でたたくなどの暴行を加えて脅し、売春をさせたなどとして売春防止法違反の疑いが持たれています。
従業員はホストクラブをコンセプトとする店で男装をして接客していて、去年5月、店を訪れていた女性に高額なシャンパンを注文させるなどして一晩で300万円を「売掛金」として請求していたということです。
そのうえで女性に対し、「売春で稼いで」と指示して歌舞伎町の大久保公園近くの路上で売春の客待ちをさせたり、「出稼ぎ」と称して全国の性風俗店を回らせたりして半年ほどの間、繰り返し売春をさせていたということです。
従業員は、女性が得たおよそ350万円のほぼ全額を受け取っていたということです。
調べに対し、「『早くお金を持ってきて』とは言ったが、暴行などはしていない」と容疑を否認しているということです。
歌舞伎町のホストクラブなどでは、客の飲食代金を立て替える「売掛金」の回収をめぐって店側と客がトラブルになり、事件に発展するケースが相次いでいます。
返済に困った女性が売春をさせられるケースも多く、警視庁が取締りを強化しています。
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