先月、八戸市のアパートの浴槽で宮本望愛さん(5)が低体温症になって死亡し、警察は水を浴びせて死亡させたとして、母親の宮本菜々美容疑者(21)と同居する交際相手の関川亮容疑者(31)を傷害致死の疑いで逮捕しました。
事件を受けて八戸児童相談所と青森県が16日記者会見を開き、去年7月と9月の2度にわたって虐待の疑いがあると通告があったと明らかにしました。
児童相談所が面接を試みたものの仕事の都合などを理由にできず、望愛さんと母親、交際相手の合わせて3人と直接面接ができたのは去年10月末だったということです。
同居する交際相手は「しつけのためにげんこつを1回だけした」と話したのに対し、児童相談所の職員は口頭で指導したということです。
また、望愛さんの状況を服の上から確認したということですが、あざなどは確認できなかったということです。
児童相談所は、その後も電話でのやりとりを行い、保護者から引き離す「一時保護」の必要はないなどと判断し、去年11月末に対応を終了したということです。
県は第三者委員会を設置し児童相談所の対応について検証を進める方針で、八戸児童相談所の細越亜起子所長は「結果として子どもが亡くなったことを重く受け止めている。いま思えばいろいろと対応をできたのかもしれないと思うこともある」と話しています。
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