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柿沢未途前法務副大臣 被告人質問の多くに具体的な説明せず

前法務副大臣で今月1日に議員辞職した柿沢未途被告(53)は、去年4月の江東区長選挙をめぐり、区議会議員など10人に選挙運動の報酬として合わせておよそ280万円を提供したり提供を申し込んだりしたほか、インターネットに木村弥生前区長への投票を呼びかける有料広告を掲載させたとして、公職選挙法違反の買収などの罪に問われ、今月14日の初公判で起訴された内容を認めています。

20日東京地方裁判所で開かれた裁判で、検察から起訴された内容について争わないか改めて尋ねられた柿沢元議員は、「はい」と答えたうえで、「多くの人が巻き込まれ、申し訳ない」と述べました。

そのあと、検察は区議会議員に渡した現金に、区長選挙での支援を依頼する意味があったのかや、否認から容疑を認めるようになった理由などを質問しましたが、多くの質問に対し「この場でのお答えは差し控えさせていただきます」と答え、事件の経緯などについて具体的な説明をしませんでした。

また、検察は「まわりの人を巻き込んで申し訳ないというが、国民や有権者に対して言いたいことはあるか」とも質問しましたが、これに対しても「お答えは差し控える」と述べ、20日の審理は40分ほどで終わりました。

次回の裁判は来月1日で、検察の求刑が行われる予定です。

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