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函館の特養で日常的に不適切な身体拘束の疑い 市が調査進める

不適切な身体拘束をしていた疑いが指摘されているのは函館市にある特別養護老人ホーム「恵楽園」です。

NHKが関係者に取材したところによりますと、この施設では入所者のベッドを柵で囲ったり、下半身をシーツやタオルケットできつく巻いたりして、身動きを取れなくさせる行為が日常的に行われていたということです。

介護施設などでの高齢者への身体拘束は介護保険法などで原則、禁止されていて、緊急性のあるやむをえない場合にかぎり認められていますが
▽施設側で検討したうえで
▽本人や家族にも十分説明し、理解を求める必要があります。

ところが、この施設の複数の関係者によりますと、介護スタッフらが本人や家族の理解を得ることなく、長年にわたり、認知症の入所者を中心に身体拘束を行ってきたということです。

函館市も去年、こうした情報を把握したということで、虐待にあたらないか、施設側から聞き取りを行うなど調査を進めています。

一方、施設を運営する社会福祉法人「恵山恵愛会」の菅龍彦理事長は「身体拘束があったことは事実で大いに反省しているが、職員が介護に必要と考えて行ったもので、虐待を指摘されるようなことはしていない。施設を改善していくため、今後の市の調査には協力したい」と話しています。

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