文部科学省の調査では、去年5月時点で大学生のうち、女子学生の割合は全体では46%でしたが、▽工学部では16%、▽理学部では28%にとどまり、国は理系分野での女子学生の活躍を促進しています。
こうした中、都内の公益財団法人が先月にかけインターネットなどを通じて入試の際の「女子枠」制度の導入状況を調査したところ、少なくとも40大学が理系で「女子枠」を導入し、定員数はおよそ700人分に上りました。
調査に回答した24大学のうち、昨年度以降に行われた入試から導入した大学が21大学と、最近広がりを見せていることが分かりました。
導入の結果については、女性専用の休憩スペースの新設など環境整備が進んだといった回答が複数あったほか、工学部の女子学生の割合が8年間で10%から15%まで向上したという回答もありました。
一方、「男性への逆差別だ」とか「女性だから入れたとレッテルを貼られたくない」などと、否定的な意見が寄せられたと10大学が回答しました。
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