視覚に障害がある人が踏切の中に取り残されて死亡する事故は、3年前とおととし、静岡県と奈良県で相次いで起きました。
国土交通省によりますと、点字ブロックなど、踏切内の誘導表示の設置は進んでおらず、道路管理者の自治体などからは形状や配置に関する基準がなく設置が難しいといった声が寄せられたということです。
このため国土交通省は、視覚に障害がある人も参加した実験を行うなどして検討を進め、その結果、標準的な設置方法として踏切内の歩道に白色の点字ブロックを敷き詰め、その両脇に黄色の線状の突起を設置することを新たに決めました。
歩道の幅が狭い場合は黄色の線状の突起のみ、2本設置するとしていて、白じょうや足の裏で踏切内にいることを認識しやすいよう検討したということです。
これにともなって、全国319か所の踏切を法律に基づいた「改良すべき踏切」として新たに指定しました。
指定された踏切に関係する道路管理者や鉄道事業者は、改良計画書を国に提出する必要があり、整備費用の一部が国の補助の対象になるということです。
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