福島第一原発では、汚染水を処理したあとに残るトリチウムなどの放射性物質を含む処理水が1000基余りのタンクで保管されていて、東京電力は政府の方針に従い、基準を下回る濃度に薄めたうえで、去年8月から海への放出を始めています。
東京電力は26日、今年度中に計画していた4回のうち、最後となる放出を28日から始めると発表しました。
17日間かけておよそ7800トンを放出する予定で、今年度放出する量は、当初の計画どおり、合わせておよそ3万1200トンになる見込みです。
これまでの3回の放出では目立ったトラブルはなく、周辺で採取された海水のトリチウムの濃度は、東京電力が自主的に放出の停止を判断する基準を大きく下回っています。
ただ、汚染水を処理する過程では、去年10月に放射性物質を含む廃液を浴びた作業員が一時入院したほか、今月7日にも浄化装置から放射性物質を含む水が漏れ出し、トラブルが相次いでいます。
東京電力は「最大限の緊張感を持って取り組む」としています。
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