PFASはもともと自然界には存在せず、人工的に作られた1万種類以上のうちの3種類が有害とされ、各地の水道水や河川などで検出が相次いでいます。
去年11月にはWHO=世界保健機関のがん研究機関が、有害とされる2種類について発がん性があるなどと評価していますが、国はこれまで科学的な知見が十分ではなく、健康への明確な影響は不明としてきました。
しかし、国内でのPFASに対する不安が高まっていることから、環境省は新年度から大学など3つのグループに委託して研究を本格的に始めることになりました。
このうちの一つ、北海道大学のグループは、PFASの影響を受けやすいとされる子どもや若い世代を対象とし、胎児期から17歳までの700人分の血液に含まれるおよそ30種類のPFASの濃度を分析して、成長に与える影響などを明らかにするとしています。
さらに、世界の研究に先駆けて、PFASが体内に取り込まれた際に、成長や免疫などに影響を与えるメカニズムを、細胞を解析することによって解明したいとしています。
このほか
▽兵庫医科大学と
▽国立医薬品食品衛生研究所のグループで3年間研究を行い
環境省は有害とされる物質をどのくらい摂取したらどのような影響が出るのかや、有害とされる3種類以外に毒性の高いPFASがあるかなどを明らかにする方針です。
声明:本サイト上のすべての記事リソースは、別途の説明やマークアップがない限り、オンラインリソースから提供されます。当サイト上のコンテンツが原作者の合法的な権益を侵害している場合は、当サイトに連絡して削除することができます。